こんにちは、もっちです。(@mocchi_homeblog / Twitter)
契約するハウスメーカーは決まりましたか?
ハウスメーカーと契約するまでは、2社まで絞って競合させることをおすすめします。
注文住宅でマイホームを建てた私の経験を元に、その理由をこの記事では解説していこうと思います。
2社に絞って競合させる理由
ハウスメーカーを2社に競合させる理由は、1社に絞る場合と比べて、「住宅性能」「見積り」「スタッフの対応力」など様々な観点で比較することができるからです。
そもそもハウスメーカーの立場としては、契約をしないと詳細設計に進むことが出来ず、詳細設計なしには詳細見積りも算出できないという側面があります。
そのため、契約に至るまでに打合せを重ね、少しでも完成イメージに近づけることで詳細設計への準備を進める必要があります。
あなたには、詳細設計に入る前段階の情報でハウスメーカーを決定し、契約することが求められるのです。
理想論だけを言えば、あなたが気になった全てのハウスメーカーから最終的な間取りと見積りが出揃った状態で、選択することができるのであれば、比較もしやすく、安心して選択がすることができると思います。
しかし、注文住宅では、ユーザーによって求める住宅性能や設備、外観、内装など本当に千差万別です。
その要望を明確に形として引き出すために、先ほども言ったように何度もハウスメーカーと打合せをする必要があります。
打合せを繰り返し行うことで、あなたが希望する仕様に近づいていき、精度が高まっていくのです。
つまり、ハウスメーカーの選択に重要となる間取りと見積りが出揃うには、それ相応の打合せが必要になるということです。
我が家については、2世帯住宅ということもあり1回の打合せ時間が1社当たり最低3、4時間は掛かっていました。
最初に展示場に訪れてから、本契約する2ヶ月間までの間に1社だけで、打合せ5回、住宅見学会参加1回、宿泊体験1回の時間を要して最終決定にこぎつけました。
さらに2社に絞って検討していたため、×2倍のボリュームがありました。
その間を縫って住宅に関する勉強や予算整理なども並行して行わなければいけません。
例えば、ある土日の時間スケジュールは以下のような流れでした。
- 土曜日 9:00~12:00 A社と打合せ
14:00~17:00 B社と打合せ - 日曜日 14:00~15:00 B社の住宅見学会
これが結構ハードで、平日は仕事が帰宅してから住宅に関する知識をネットで調べたり、予算関係を整理したりして、土日は打合せや見学会などに専念できるようにしていました。
もし、3社も4社も同様にやり取りしていたらとても時間が足りないし、それぞれのハウスメーカーとの内容を整理しながら進めていくことは非常に難しかったと思います。
2社に絞っていくのが、無理なく出来る最も現実的な選択だと思っています。
ただ、我が家の場合は、スケジュール的に年内にハウスメーカーの決定をする必要があった為、詰め込まざるを得なかったという事情もありましたので、あなたがもしスケジュールに余裕があるのであれば、もう少しじっくと検討することも可能だと思います。
様々な面で比較が出来る
住宅性能・設備を比較する
「住宅性能評価・表示協会」によると、住まいの安心は10分野のモノサシではかる、とされています。
- 構造の安定
- 火災時の安全
- 劣化の軽減
- 維持管理更新への配慮
- 温熱環境
- 空気環境
- 光、視環境
- 音環境
- 高齢者等への配慮
- 防犯
【参考】新築住宅の場合 | 一般社団法人 住宅性能評価・表示協会 (hyoukakyoukai.or.jp)
これらの項目を2社で比較し、トータルバランスで住宅性能・設備としてどちらがあなたの求める条件に合っているか検討することができます。
スタッフを比較する
契約するまでに、直接的に関わるハウスメーカーのスタッフは、担当営業マンがメインとなります。
これから打合せを繰り返し行っていく中で、一番大事なのは営業マンとの相性です。
いくらハウスメーカーの住宅性能が優れていて、設計担当や内装担当が優秀なスタッフがいたとしても、そこを潤滑に繋げる役目を持つ営業マンとの相性が悪ければ、良いモノは生まれてこないからです。
営業マンの雰囲気や性格、仕事に対する姿勢や情熱、書類作成や手続き対応などが、あなたが満足するレベルになかった場合は、かなりのマイナスポイントになると思います。
次に大事なのは、設計担当が提案する間取りやプレゼン力かどうかという点です。
これらは2社を比較することで明確な違いに気づくことが出来ると思います。
限られた敷地面積や予算の中で、あなたの希望をどこまで実現できるかは、設計担当が自社の強みを最大限に生かした最適なプランニングをすることが重要になってくるからです。
最初に提示された間取りをベースに、打合せをしながら修正していく場合は、その対応力もポイントになってきます。
見積りを比較する
見積りは数字で出る以上、割と比較がしやすいと思います。
同じ建材や設備を取り扱っていても、ハウスメーカーによって仕入れ原価や看板商品かの違いなどで、見積り金額は各項目に差が出るものです。
我が家の場合は、2社の見積りを比較がしやすいようにエクセルで表を作成して、検討材料の一つとしていました。
見積りを比較する際に、注意して頂きたいポイントがあります。
それは、建物の建築コストだけで判断しないことです。
例えば、A社の建築コストが3000万円、B社の建築コストが3500万円がだったとします。
支払い金額として安いのは、もちろんA社の方です。
しかし、A社は建物が完成したあとの維持メンテナンス費がB社より高い場合はどうでしょう。
十数年おきに外壁の再塗装が必要で、その度に数百万円の修繕費が発生する、などです。
住宅に掛かる費用は、建てるときだけでなく、建てたあとに発生し得る維持メンテナンス費用にも注目して検討することが一番重要だと思っています。
長い目で見て、維持メンテナンス費用なども含めたトータルコストはどちらが安いのか検討するようにしましょう。
宿泊体験サービスがあれば、利用して比較する
ハウスメーカーによっては、宿泊体験サービスを実施している場合があります。
我が家が絞った2社は、サーラ住宅とパナソニックホームズだったのですが、この2社はどちらも自宅から近い地域でこの宿泊体験サービスを実施していて、担当営業の方がサービスの案内をしてくれたので、利用することにしました。
宿泊体験サービスというのは、ハウスメーカーがそれ専用に建てたモデルハウスに1泊体験することが出来るサービスです。
ここで、確認できるポイントは例えば以下のようなものがあります。
- 外観や内装の雰囲気が好みに合っているかどうか
- 家事動線や生活動線に工夫があり、自分たちの暮らしのイメージに合っているか
- キッチンやトイレ、お風呂などの設備の機能や使い勝手はどうか(全て自由に利用できます)
- 断熱性や遮音性はどうか(冬にエアコンなしでどれくらい暖かいか、外の騒音はシャットダウンできるか)
利用できるサービスは可能な限り積極的に活用していきましょう。
スタッフを本気にさせる
コストメリットが期待できる
言うまでもなく、注文住宅購入は人生の中で最大の買い物です。
金額が大きすぎて、金銭感覚が麻痺することもあるかもしれません。
しかし、普段の生活での1万円と住宅費用に掛かる1万円は同じ価値なのです。
そこで2社を競合させ、値下げ交渉の材料として1円でも安くなるよう働きかけることはとても重要だと思います。
特に、契約時期が近づいてくると金額面の大小が判断基準の大きなウェイトを占めることは、ハウスメーカーも認識しているため、自社の利益を確保しつつも、契約を取るための最大限の値下げを期待できるというメリットがあります。
より良い間取りの提案が期待できる
我が家の場合、契約時期ギリギリまでサーラ住宅とパナソニックホームズのどちらにするか悩んでいました。
どちらもそれぞれに魅力的な面があったからなのですが、間取りに関してはパナソニックホームズの方がかなり気に入っていました。
そこで、気に入ったパナソニックホームズの間取りのポイントをサーラ住宅のスタッフに伝え、大幅な間取り変更を依頼することにしました。契約間近で時間がないのにも関わらず、サーラ住宅のスタッフは無茶ぶりかもしれないこの要望に本気で応えてくれて、わずか数日で素晴らしい間取りを提案して頂き、とても感動しました。
最後は気持ちが大事
あなたが2社まで絞って納得するまで比較を続けた結果、契約する1社を決定すること出来ることを望んでいます。
我が家の場合は、契約日の前日まで本気で悩み続けました。
その時に最後の後押しになったのは、どちらと契約すれば自分たちが気持ちよく心から納得できるかという点です。
今後の本格的な打合せをどちらの営業マンがより良いものにしてくれそうか。
完成後のアフターフォローなど今後のお付き合いをどちらとしていきたいか。
マイホームが完成し、日々の暮らしをイメージしたときに満足感を得られるのはどちらなのか、ということが決断するための判断材料になりました。
マイホームでの暮らしが1年経った今でも、あの時の選択が本当に間違っていなかったと心から思えることが何より幸せを感じる瞬間でもあります。
まとめ
ハウスメーカーと契約するまでは、2社まで絞って競合させましょう。
比較する上で、大事なポイントは以下の3つです。
- 住宅性能、設備を比較する
- スタッフを比較する
- 宿泊体験サービスなどを利用して比較する
競合させることで、コストメリットやスタッフを本気にさせることが期待できます。
ここまでやって、最終的に決めきれないときは、どちらの選択が後悔しないかを念頭に置いて決断しましょう。
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